太陽に顔向けて |
作詞:ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラ(José Antonio Primo de Rivera) |
音源 |
mp3 |
新しき衣に身を包み、太陽に顔向けよ。 赤く縫われた古着を脱ぎ捨てて。 死が我に訪れる時も、 この衣と共に斃れようぞ。 |
Cara al sol con la camisa nueva que tú bordaste en rojo ayer, me hallará la muerte si me lleva y no te vuelvo a ver. |
| 我は同志と共に隊伍を組む。 その友は厳たる容貌もて 死して猶 護国の鬼と起つ。 同志は我らが心のうちにあり。 |
Formaré junto a mis compañeros que hacen guardia sobre los luceros, impasible el ademán, y están presentes en nuestro afán. |
| 死せる同志は汝に告げる、 「己が為すべき事を為した」と。 |
Si te dicen que caí, me fui al puesto que tengo allí. |
| 勝利の旗ひらめき、 平和に行進は進みゆく。 そして五輪の赤薔薇を与える。 それは我が矢筒の弓となるのだ。 |
Volverán banderas victoriosas al paso alegre de la paz y traerán prendidas cinco rosas: las flechas de mi haz. |
| 春の日はまた笑い声をあげるだろう。 空も海も陸も、その訪れを待っている。 |
Volverá a reír la primavera, que por cielo, tierra y mar se espera. |
| 進め、部隊よ、勝利へ向けて。 スペインに新しき日が訪れるまで! |
Arriba escuadras a
vencer que en España empieza a amanecer. |
| 団結せよスペイン! 偉大なれスペイン! 自由なれスペイン! いざゆけスペイン! |
¡España una! ¡España grande! ¡España libre! ¡Arriba España! |
<備考> |
[1.曲について] - さて曲自体についてですが、詩は1935年、ファランヘ党設立者のひとりで右翼の法学生ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラによって作詞されました。彼は首相として1930年までスペインを支配したプリモ・デ・リベラの息子でエステーリァ侯爵もあります。1933年にファランヘ党を創設したアントニオ・プリモ・デ・リベラは、他の極右組織「国家サンディカリスト攻撃団」を吸収しつつ、1934年には同党の排他的な指導権を確立しました。作詞はその翌年のことです。 さてこの党歌作詞の翌年の1936年、不況と社会不安に悩み、過激組織が跋扈していたスペインでは左派が選挙に大勝し、人民戦線内閣が成立します。この左翼内閣を打破しようとモロッコで蜂起したのが、のちの独裁者フランコ将軍でした。国内の右派団体や独伊がフランコ将軍と協力していく中、ファランヘ党もフランコ将軍の反乱軍に協力することになりました。 その中、創立者プリモ・デ・リベラは人民戦線内閣に処刑されてしまうのですが、結果はフランコ将軍の保守派が内戦で勝利を収め、スペインの政権を掌握します。体制を固める為、フランコ将軍は指導者を失ったファランヘを利用し、他の組織を糾合して、同党をスペイン唯一の政党と認定し、みずからその指導者に就任しました。以後、ファランヘ党はフランコ将軍と共にスペインに君臨することとなったのです。 殉教者リベラは、ナチにおけるホルスト・ヴェッセルのように体制によって神格化されました。もっとも、リベラが党首をしていた頃からすれば、様々な組織を吸収したフランコのファランヘ党は随分と様変わりをしていたようですが。 - フランコ政権は先に触れたように1975年に崩壊しましたが、今日でも極右の間ではこの曲が歌われているとのこと。 <参考関連文献> - [2.訳について] - [3.音源情報] |