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悪魔の唄
第33武装親衛隊擲弾兵師団「シャルルマーニュ」の歌
Le chant du Diable, Chant de la division Charlemagne
1945

作詞:不詳
作曲:カール・ベーゲルザック(Karl Bögelsack)

 

音源

mp3
1.
親衛隊は悪魔の唄歌い、
敵へ向かって進む。
勇猛の士の心には、
大いなる風が吹いているのだから。
運命が如何に変わろうと、
全世界は評して謂う、
我らは敵を黒弥撤(サバト)へと誘い、
快活に笑い飛ばすんだと。
1.
SS marchons vers l'ennemi
Chantant le chant du Diable
Car dans le coeur des gars hardis
Souffle un vent formidable.
La fortune monte haut, descend bas,
Que nous donne le monde entier :
Nous les inviterons au sabbat
Et nous en rions volontiers
我らの征くところ、みな震え上がり、
悪魔が共に嘲うのだ。
ハ、ハハハハ!
焔は清く燃える。
我らの合言葉は「忠誠」なのだ!
Là où nous passons, que tout tremble
Et le Diable y rit avec nous :
Ha, Ha, Ha, Ha, Ha, Ha, Ha !
La flamme reste pure
Et notre parole s'appelle Fid
élité !
2.
我ら親衛隊は悪魔の唄歌い、
戦闘へと赴く。
彼方では敵の戦車隊が
襲撃せんと待ち構え、
唸り声あげて装甲車らは
鋼の鯨波と我らを攻める。
されどわが恐怖の力が待ち受け、
そして奴等を快活に笑い飛ばすのだ。
2.
SS, nous marchons au combat
Chantant le chant du Diable :
Les chars sont embusqu
és là-bas
Pour l'assaut formidable.
Les blind
és nous attaquent en grondant,
Mugissante vague d'acier,
Mais notre terreur les attend ;
Et nous en rions volontiers !
我らの征くところ、戦車は進む。
そして悪魔が共に嘲うのだ。
ハ、ハハハハ!
焔は清く燃える。
我らの合言葉は「忠誠」なのだ!
Là où nous passons, les chars brûlent
Et le Diable y rit avec nous :
Ha, Ha, Ha, Ha, Ha, Ha, Ha !
La flamme reste pure
Et notre Parole s'appelle Fid
élité !
3.
我ら親衛隊は悪魔の唄歌い、
フランスへと帰還する。
市民たちよ、我らの報復を、
凄まじき力を恐怖せよ。
我らは苦悩の叫びと声に
烈しい歌声を浴びせかけるのだ。
我等と共に魔王(サタン)は吼えて、
そしてお前たちを快活に笑い飛ばすのだ。
3.
SS. Nous rentrerons en France
Chantant le chant du Diable.
Bourgeois, craignez notre vengeance
Et nos poings formidables :
Nous couvrirons de nos chants ardents
Vos cris et vos plaintes angoiss
ées ;
Avec nous hurle Satan
Et nous en rions volontiers !
我らの征くところ、敵はみな自壊し、
そして悪魔が共に嘲うのだ。
ハ、ハハハハ!
焔は清く燃える。
我らの合言葉は「忠誠」なのだ!
Là où nous passons, tout s'écroule
Et le Diable y rit avec nous :
Ha, Ha, Ha, Ha, Ha, Ha, Ha !
La flamme reste pure
Et notre Parole s'appelle Fid
élité !

 

<備考>

[1.曲について]
 電撃戦に対応できず一瞬でドイツの軍門に下ったフランスですが、戦前から厭戦気分が蔓延しもともと戦争が出来る状態ではありませんでした。その為、占領下もドイツに対する激しい敵愾心からレジスタンスに加わった者は希であり、大多数のフランス人はビシー体制のもとで沈黙の生活をしていました。

 そんな中、積極的にドイツに協力しようとする者たちもいました。それは知識人から一般人にも及んだのですが、特にその中で若い男性はドイツ軍に志願し、戦闘にも参加したり、警察任務に従事していたのでした。

 しかし戦争は連合軍有利に転換し、1944年8月、連合軍による巴里奪回が果たされます。行き場を失った対独協力義勇兵たちは新に編成された「シャルルマーニュ旅団」に配備され、ドイツ軍によって過酷な東部戦線へと赴かされる事になってしまうのです。当然部隊は壊滅的な打撃を受けます。

 その後、残存の部隊は伯林守備の任務に配備され、部隊の名称が第33武装親衛隊擲弾兵師団「シャルルマーニュ」となります。そして1945年4月、伯林はソ連軍に包囲されヒトラーは自殺、「シャルルマーニュ」も潰滅したのでした。

 彼らの抵抗は、北欧出身者から編成された第11武装親衛隊・義勇装甲擲弾兵師団「ノルトラント」と共に熾烈を極めたといいます。理由は、彼らにはもはや帰る場所がなかったからなのでしょう。

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 ・・・と、何か調べているうちに長々となってしまいましたが、そんなフランス義勇兵たちによる部隊「シャルルマーニュ」師団の部隊歌です。

 上述の通り、「シャルルマーニュ」師団編成時はすでにドイツの敗戦は濃厚な上、巴里は陥落、彼らフランス義勇兵にとってはお先真っ暗の常態です。それ故、歌詞はかなり過激なものになっています。

 例えば、「悪魔」(Diable)だとか「魔王」(Satan)、そして「黒ミサ」(sabat)など、カソリックのフランスからすればかなり過激な文言が組み込まれている他、巴里市民に対しては「我らの報復を恐怖せよ」と投げかけています。また「われらの征くところ、みな震え上がる」など。

 ドイツ軍からいいように使われ、祖国では売国奴と罵られるしかなかった彼らには、もはや「悪魔」しか味方がいなかったのでしょうか。

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 あと言い忘れてましたが、この曲は「コンドル軍団分列行進曲」から借用したものです。この曲は親衛隊の軍歌「親衛隊は敵地へ進む」や現在のフランス外人部隊の「部隊は前線へ進む」などにも用いられたものです。

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[2.訳について]
 「Diable」は意味としては「悪魔」なのですが、大文字になっているので「魔王」の方がいいかもしれません。ただあとに「Satan」がでてきており、こちらが通常「魔王」と訳すので、「悪魔」としておきました。

 なおこれは余談ですが、欧州では「悪魔」の言葉には色々と混乱がありました。この2つの言葉に限ってもそうです。「satan」は本来ヘブライ語で「敵」の意味で、神の従属のもと、人間が欲望に負けないか試験をする者のことでした。のち、ギリシャ人がこれを訳するに当たって「diabolos」(非難する者の意)を採用。これらがそれぞれフランス語の「diable」「satan」の語源となっています。

 語義に混乱が出るのはラテン語訳に際してです。何故か「satan」→「diabolos」と来た言葉を、ラテン語訳者たちは、「satan」と「diabolus」に訳し分けてしまったのでした。その結果、両者には意味の違いがあると考えられ、「satan」には神に対抗する悪の勢力の意味が、「diabolus」には従来の意味があてがわれました。

 その後、様々な意味の変遷があり、今では「satan」には悪の勢力の頂点である「魔王」、「diable」にはそれより下級のものをあらわす「悪魔」という訳になってのです。

 なお、「サバト」はここでは悪魔礼拝のことで、黒ミサともいわれます。ルネサンス以降、フランスで悪魔崇拝が盛んだったのは有名な話です。ルネサンスどころか、フランス革命のころの王室、貴族も黒ミサに耽溺していたのでした。サディズムの語源となったサド侯爵もこの時代の人間です。なお、サバトは元来安息日の意味で、イタリア語では「土曜日」を意味したりします。

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[3.音源情報]
 mp3。レコード収録の間もないと思っていましたが、音源がありました。SIEG様よりのご提供です。いつもありがとうございます。

皇紀2665年8月7日更新

 

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