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人生は賽ころ遊び
Das Leben ist ein Würfelspiel
1935

作詞:パウル・ディルツ(Paul Dilz)
作曲:マルティン・メッケル(Martin Möckel)

 

1.
人生は賽ころ遊びだ。
俺たちは毎日賽を振る。
運命はある人には多くを与え、
ある人には苦労ばかりをもたらす。
(繰り返し)
1.
Das Leben ist ein W
ürfelspiel.
Wir w
ürfeln alle Tage.
Dem einen bringt das Schicksal viel,
Dem and'ren M
üh' und Plage.
Kehrreim.
(繰り返し)
だけど元気にいこうぜ、戦友よ。
壷皿を手にして、
机上に六の目をふたつ出そう。
その目の一つは祖国の為、
もう一つは自分の為のものだ。
Kehrreim:
Drum frisch auf, Kameraden,
Den Becher zur Hand,
Zwei Sechsen auf den Tisch.
Die eine ist f
ür das Vaterland,
Die andere ist f
ür mich.
2.
今も俺たちは自分たちの幸運と
可愛い恋人を賭けて賽を振る。
砲弾がうなる時には、ひょっとすると
自分の首さえ賭けている。
(繰り返し)
2.
Noch w
ürfeln wir um unser Glück
Und um ein gut Gelingen.
Vielleicht auch bald um das Genick,
Wenn die Granaten singen.
Kehrreim.
3.
まるで賽ころの目のように
未だ知らぬ恐怖があろうとも、
俺たちは祖国の為に戦い、
勝利を信じているのだ。
(繰り返し)
3.
Doch Furcht, die ist uns unbekannt,
Wie auch die W
ürfel liegen.
Wir k
ämpfen für das Vaterland
Und glauben, da
ß wir siegen.
Kehrreim.
4.
俺たちは昔の傭兵に倣い、
机板が壊れるまで賽を投げる。
この遊戯を哂う物たちはすでに
多くが仲間から消えてしまった。
(繰り返し)
4.
Wir w
ürfeln, daß die Platte kracht,
Nach alter Landsknechtssitte.
Schon mancher, der das Spiel verlacht,
Verschwand aus unsrer Mitte.
Kehrreim.
5.
たとえペテロのもとに行こうとも、
俺たちは壷皿を振り続ける。
そして天国にいても、
軍歌を変わらず歌うのだ。
5.
Und noch bei Petrus wollen wir
Den W
ürfelbecher schwingen.
Und noch im himmlischen Revier
Soldatenlieder singen.
だから元気にいこうぜ、戦友よ。
壷皿を手にして、
机上に六の目をふたつ出そう。
そのふたつの目は浄福のため、
終にはお前と俺のためのものだ。
Drum frisch auf, Kameraden,
Den Becher zur Hand,
Zwei Sechsen auf den Tisch.
Die beiden sind f
ür die Seeligkeit,
Das langt f
ür dich und mich.

 

<備考>

[1.曲について]
 1935年に作詞・作曲された軍歌です。

 作詞者のパウル・ディルツはingeb.orgによると「Truppführer」だったようです。これは一等軍曹に当たるSAの階級なので、作詞者はSA隊員ということになります。1942年に出版された歌集では「Obertruppführer」に昇進しているのでSA一等軍曹は当時の階級だと思われます。

 作曲者マルティン・メッケルの階級は「Feldmeister」。これは帝国勤労奉仕団の階級です。同じくのちの歌集では「Oberfeldmeister」に昇進しているので、こちらも当時の階級でしょう。

 という訳で、全力でナチスな歌。しかし、戦後録音の音源が存在しているという不思議。歌詞が政治と無縁なので、普通の軍歌と誤解されたのでしょうか。確信犯かもしれませんけど。前述の歌集でも闘争歌ではなく、軍歌として紹介されています。

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[2.訳について]
・「繰り返し」1行目「Drum」。
 普通は「だから」という意味ですが、ここでは「だから何だ!」という感じでしょうか。運命はどちらに転ぶかわからない。だから何だ、元気にゆこうぜ!という意味合いかと。

・「繰り返し」2行目「Den Becher」。
 これはサイコロ遊びに用いるダイスカップのことでしょう。壷皿。目が見えないように隠すための道具です。

511行目「Petrus」。
 基督教の聖人ペテロ。ドイツ軍歌ではしばしば天国の寓喩として出てきます。

524行目「Seeligkeit」。
 これは基督教用語でしょうか。信仰によって得られる汚れなき幸福、つまり「浄福」と訳しました。生きている間は、祖国と自分の為にサイコロを振る。ただし死んだ後は、浄福のためにサイコロを振る、と。それは要するにお前(戦友)と俺のためになる、といったところでしょうか。

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[3.音源情報]
 youtube音源あり。消されるかもしれないので、ない場合は検索してみてください。

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[4.参考文献、註]
 1.歌詞はingeb.org掲載のもの(http://ingeb.org/Lieder/dasleben.html)に拠り、またUnsere Soldatenlieder -Eine Zusammenfassung der bekanntesten neuen Soldatenlieder(hrsg. Reinhard Müller. Leibzig: D.Rather. 1942)掲載の歌詞も併せ参照した。

 2.作詞者及び作曲者の階級に纏わる情報も上掲歌集(1942)に基づく。

2008年4月29日更新

 

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