トップページその他諸国の軍歌

欧州連合賛歌
(Hymnus Latinus Europae)
皇紀2665年10月27日更新

作詞:ペーター・ローラント(Peter Roland)
作曲:ルードヴィヒ・ファン・ベートーフェン(Ludwig van Beethoven)

 

音源:外部リンク

ヨーロッパは今ぞ一つなり。
この団結 悠久ならん事を。
多様性の下の統一に
世界に愈々平穏あれ。
Est Europa nunc unita
エスト エウローパ ヌンク ウーニタ
et unita maneat;
エト ウーニタ マネアト
una in diversitate
ウーナー イン ディーウェルシターテ
pacem mundi augeat.
パーケーム ムンディー アウゲアト
常盤にヨーロッパを治めかし、
人々の信頼と正義、
そして自由よ。
此の弥栄えん故郷の地を。
Semper regant in Europa
セムペル レガント イン エウローパ
fides et iustitia
フィデース エト イウースティティア
et libertas populorum
エト リーベルタース ポプロールム
in maiore patria.
イン マーイオレ パトリア
ヨーロッパ万歳、市民たちよ、
大事業が汝等を呼べり。
穹窿に瞬く星辰こそ
吾らが団結の徴なれ。
Cives, floreat Europa,
シーウェース フローレーアト エウローパ
opus magnum vocat vos.
オプス マグヌム ウォカト ウォース
Stellae signa sunt in caelo
ステーラエ シグナ スント イン カエロー
aureae, quae iungant nos.
アウレアエ クアエ  イウンガーント ノース

 

<備考>

[1.曲について]
 欧州連合賛歌のラテン語歌詞を訳してみました。欧州連合の曲としては昔からベートーフェンの第9番4章、いわゆる「歓喜の歌」(正確には「歓喜に寄す」)と呼ばれる部分が採用されてきましたが、シラーの歌詞の方は採用されませんでした。

 欧州連合の多様な文化背景を考えれば特定の国語を採用する事は困難なのは当然ですが、それでも歌詞を求める声は少なくなかったようです。そこで2000年ヴィーンの欧州アカデミーのペーター・ローラントがラテン語の歌詞をつくり、公表しました。

 ラテン語は今では廃れていますが、かつては欧州の共通語として活躍した言語ですから各国でも特に問題はなく、歓迎されたようです。ただラテン語は欧州でも読める人間が少なく、またラテン語を背景に持たない国(例えばトルコ)などが連合に加盟する場合に多少問題が生じるかもしれません。今日、この賛歌は公式の歌詞ではないものの非公式の歌詞として流布しています。

 ・・・これは個人的な感想ですが、この歌詞、よくよく見るとどうもドイツ語圏の文化が滲み出ているような気がします。

参考関連CD:
ヨーロッパ国歌集  欧州諸国の国歌など全22曲(2006年)

-

[2.訳について]
 英語とドイツ語の訳がありましたので参考にしてます。(公式の方ではなく、忠実役のほうを)ラテン語は少ない文字で大量の意味を含みますから、各国の訳も適宜言葉を補って訳しているようです。

 なおラテン語とはいえ、作詞者の方はだいぶ単語レベルを抑えて作っていると思われます。ですから歌詞の字面から何となく意味が汲み取れないこともないです。動詞が接続法ばっかなのが厄介ですが。

 それとラテン語の下のカタカナは古典期の発音を規準に私がつけたものです。参考程度にご利用ください。

-

[3.音源情報]
 こちらに音源あり。ラテン語の発音はどうしても歌う人の国の訛りが出るものですが、これは極力それを減らしています。「Europa」が「オイローパ」になってる気がしますが。

 

「その他諸国の軍歌」に戻る

「西洋軍歌蒐集館」玄関に戻る