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女王陛下万歳
(God save the Queen)
皇紀2665年9月10日更新

作詞:不詳
作曲:ヘンリー・キャレイ(Henry Carey)

音源:外部リンク

1.
大神よ 護り給へ、
み恵み深く 尊さ比なき
我らが大き君を!
天つ祚に 愈々
耀きを垂れ給へ。
聖代 窮み莫らむ事を。
女王陛下万歳!
1.
God save our gracious Queen,
Long live our noble Queen,
God save the Queen!
Send her victorious,
Happy and glorious,
Long to reign over us;
God save the Queen!
2.
来りませ、主なる神よ。
侵寇を撃ち掃ひ、
千尋の底へと屠り去り給へ。
かの壽策を摧き、
姦計を挫きませや。
我らが希望は御辺にぞある。
神よ、我らに御加護を!
2.
O Lord our God arise,
Scatter her enemies
And make them fall;
Confound their politics,
Frustrate their knavish tricks,
On Thee our hopes we fix,
God save us all!
3.
またと無き賜物をば
慶びもて高御座に賜はせ。
御代に栄えあれ!
我らが掟を護り、
満腔より謳はん
理想をば民草に示し給へ。
女王陛下万歳!
3.
Thy choicest gifts in store,
On her be pleased to pour;
Long may she reign:
May she defend our laws,
And ever give us cause
To sing with heart and voice
God save the Queen.

 

4.
大神の恩寵や
啻に此の国のみならず
四方に光被せん事を!
主よ、諸民に知らしめ給へ、
宇内 隈なく
蒼生は元来兄弟にして
一つの宇と為るべき理想を。
4.
Not in this land alone,
But be God's mercies known,
From shore to shore!
Lord make the nations see,
That men should brothers be,
And form one family,
The wide world over.
5.
闇に潜む仇より、
暗殺者の刃より、
神よ、女王陛下を護り給へ!
御力の君を照らし給ひ、
我らが母にして友なる
君を護り給はむ事を。
女王陛下万歳!
5.
From every latent foe,
From the assassins blow,
God save the Queen!
O'er her thine arm extend,
For Britain's sake defend,
Our mother, prince, and friend,
God save the Queen!

 

6.
主よ、御力もて
国王軍に
勝利を約束し給へ。
御軍 かの反乱を鎮圧し、
奔馬の如く、暴虐なる
スコット人を撃滅せん事を。
国王陛下万歳!
6.
Lord grant that Marshal Wade
May by thy mighty aid
Victory bring.
May he sedition hush,
And like a torrent rush,
Rebellious Scots to crush.
God save the King!
7.
国王ジョージは寛大にして
臣民は一致団結す。
我らに平穏あれ。
御稜威輝き、
聖代に光栄あり。
国王陛下万歳!
7.
George is magnanimous,
Subjects unanimous;
Peace to us bring:
His fame is glorious,
Reign meritorious,
God save the King!

 

直訳風現代語訳

1.
神よ、我らが慈悲深い女王様をお護り下さい。
我らが気高い女王様万歳。
神が女王様をお護り下さらん事を!
女王様に勝利と
幸運と栄光をお授け下さい。
我らを長らく治める為に、
神が女王様をお護り下さらん事を!

2.
おお、主なる我らが神よ、お出でになって、
女王様の敵たちを追い払い、
そして撃ち滅ぼして下さい。
敵たちの目論見を妨げ、
不正な企みを挫折させて下さいませ。
我々は貴方様に望みをかけております、
神が我らをみなお護り下さらん事を!
3.
蓄えの中でも選び抜かれた貴方様の賜物を
女王様に喜んでお降し下さい。
女王様が長くお治めにならん事を。
女王様が我々の諸法をお護りになり、
全身全霊でもって我々が歌う為の
理想を絶えず我らにお示し下らん事を。
神が女王様をお護り下さらん事を!

 

<備考>

[1.曲について]
 大英帝国国歌にして世界最古の国歌、「女王陛下万歳」です。君主が男だと「Queen」のところが「King」になります。現在では3番までしか歌いません。

 初演は伝統的に1745年とされています。(実際は1740年らしい) ジャコバイトの反乱鎮圧に失敗したジョージ2世を応援するのが目的であったとか。ジャコバイトというのは1688年の名誉革命でフランスに亡命したジェームズ2世とその子孫を支持する者たちの事で、フランスの支援の下、当時英国内で反乱を起こしていたのでした。このジャコバイト軍の主力がスコットランド人です。最終的に国王軍がジャコバイトを撃破、鎮圧に成功しています。

 歌の6番と7番はこの反乱についての内容であり、当時のジョージ2世を具体的にさすために「God save the King!」となります。6番は鎮圧前、7番は鎮圧後にそれぞれつくられたもの。

 また歌詞と叛乱が余り関係ない4番と5番が歌われなくなったのは、政治的な事情よりも単に廃れてしまったのが原因のようです。

関連ページ(英国の準愛国歌)
エルサレム
希望と栄光の国
祖国よ、我れ汝に誓ふ

参考関連文献
エリザベス一世―大英帝国の幕あけ

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[2.訳について]
 簡単な単語だけのようで、この歌詞は結構難しいです。18世紀のものなので当たり前なんでしょうけど・・・例によって暴走気味に意訳してますが、少なくとも内容が逆になったりとかはしてないと思います。他国語の訳も参考にしました。

 細かい訳注はつけませんがひとつだけ。ウェブにある既存の訳を見てると大抵間違ってるのが動詞。たとえば「God save our gracious Queen」。Godは三人称単数なので通常だったらsavesになる筈ですがついてません。これは文法でいう仮定法現代で、願望や命令の意味になります。こういう箇所がこの曲には多くあるので、特に三人称単数の後の動詞は形に注意です。

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[3.音源情報]
 こちらのサイトに優れた録音があります。

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