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神よ、皇帝フランツを護らせ給へ
皇帝フランツ1世賛歌
Gott erhalte Franz den Kaiser
1826

作詞(原詩):ローレンツ・レオポルト・ハシュカ(Lorenz Leopold Haschka)
作曲:ヨーゼフ・ハイドン(Joseph Haydn)

 

1.
神よ、皇帝フランツを護らせ給へ、
我らが大き帝フランツを!
英邁の仁政に、
声誉は燦と輝けり。
蒼氓の敬愛尽きず、
宝祚は万古不易なり。
神よ、皇帝フランツを護らせ給へ、
我らが大き帝フランツを!
1.
Gott erhalte Franz den Kaiser,
Unsern guten Kaiser Franz,
Hoch als Herrscher, hoch als Weiser,
Steht er in des Ruhmes Glanz;
Liebe windet Lorbeerreiser
Ihm zum ewig gr
ünen Kranz.
|: Gott erhalte Franz den Kaiser,
   Unsern guten Kaiser Franz! :|
2.
華やげる園に隈なく
君が稜威は光被す。
大政のもとゐは何ぞ、
そは実直と寛恕の精神なり。
み楯の徴(しるし)
光放つは義の心。
神よ、皇帝フランツを護らせ給へ、
我らが大き帝フランツを!
2.
Über blühende Gefilde
Reicht sein Scepter weit und breit;
S
äulen seines Throns sind milde,
Biedersinn und Redlichkeit,
Und von seinem Wappenschilde
Strahlet die Gerechtigkeit.
|: Gott erhalte unsern Kaiser,
   Unsern guten Kaiser Franz! :|
3.
天姿飾るは無尽の諸徳。
黎民の憂ひとて
叡慮をめぐらせ給ふ。
み手のみ剣燃ゆるは、
万骨なすが為めならず、
民草の幸福こそ君が望みなれ。
神よ、皇帝フランツを護らせ給へ、
我らが大き帝フランツを!
3.
Sich mit Tugenden zu schm
ücken,
Achtet er der Sorgen werth,
Nicht um V
ölker zu erdrücken
Flammt in seiner Hand das Schwert:
Sie zu segnen, zu begl
ücken,
Ist der Preis, den er begehrt,
|: Gott erhalte unsern Kaiser,
   Unsern guten Kaiser Franz! :|
4.
隷従の鎖 摧きて
自由を我らに齎し給へり!
ドイツが邦々と国民の
げに高き光栄を叡覧し、
神去りますとても
末裔のかくと謳ふを聞こし召せ。
神よ、皇帝フランツを護らせ給へ、
我らが大き帝フランツを!
4.
Er zerbrach der Knechtschaft Bande,
Hob zur Freiheit uns empor!
Fr
üh' erleb' er deutscher Lande,
Deutscher V
ölker höchsten Flor,
Und vernehme noch am Rande
Sp
äter Gruft der Enkel Chor:
|: Gott erhalte unsern Kaiser,
   Unsern guten Kaiser Franz! :|

 

<備考>

[1.曲について]
 オーストリアの皇帝賛歌は、もともと神聖ローマ帝国皇帝フランツ2世を賛美する歌として誕生しました(1797)。しかし、1806年に同帝国は滅亡し皇帝であったフランツ2世も退位し、オーストリア皇帝フランツ1世となります(墺皇帝即位は1804)

 皇帝賛歌も、この時代の流れに応じて1826年に書き改められました。上掲の歌詞も、オーストリア初代皇帝フランツ1世を賛美するために書き改められたものです。4番にライプツィヒにおけるナポレオン軍の撃退(1813)を歌いこむなど、フランツ2世時代のものには見られない著しい違いも確認できます。

 この賛歌は、1935年、フランツ1世が崩御してフェルディナンド1世が即位するに及び、また歌詞が改定されました。(写真はフランツ1世)

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 作詞者のハシュカはヴィーンの貴族、作曲者は音楽家として名高いヨーゼフ・ハイドンです。ハイドンは、英国国歌の影響を受けて、作曲を手がけたといいます。

 このハイドンの名曲は様々に流用されることとなりますが、もっとも有名なのはドイツ国歌でしょう。オーストリアが別の国歌を採用した今では、このハイドンのメロディーはドイツ国歌の代名詞となっています。

<関連ページ>
神よ、保ち護らせ給え 現当主オットーの賛歌

<参考関連文献>
神聖ローマ帝国 この国にフランスは嫉妬し、イタリアは畏怖し、ローマ教皇は、愛し、かつ憎んだ...
中世ドイツの軍隊1000‐1300―神聖ローマ帝国の苦闘

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[2.訳について]
 英国国歌と歌詞が似てます。曲だけじゃなくて歌詞のほうも影響を受けたのでしょうか。

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[3.音源情報]
 1998年発売のドイツ製輸入CD「Deutsche National-Hymnen」に上掲の歌詞のバージョンが収録されています。

皇紀2665年9月23日更新

 

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