ヒトラー万歳 |
別題:NSDAPのザクセン行進曲(Sachsenmarsch der NSDAP)、 我らはNSDAPの闘士だ(Wir sind die Kämpfer der NSDAP) 分類:行進歌(Marschlied) 発表:1925年 |
作詞・作曲:ブルーノ・シェスタック(Bruno C. Schestak) |
|
[訳文・解説] [原典・楽譜] |
|
音源 |
mp3 |
| 1. ドイツよ、悪夢より目覚めよ! 帝国より猶太奴を放逐せよ! 我ら祖国復活の為闘う! アーリアの血は断じて滅びない! |
1. Deutschland erwache aus deinem bösen Traum! Gib fremden Juden in deinem Reich nicht Raum! |: Wir wollen kämpfen für dein Auferstehn! Arisches Blut darf nicht untergehn! :| |
| 2. 全ての偽善者どもを、我らは追放する。 背信者よ、ドイツの地より消え失せよ! 祖国が浄化され清くなって始めて、 我らは一つに、幸福になるのだ! |
2. All diese Heuchler, wir werfen sie hinaus, Juda entweiche aus unserm deutschen Haus! |: Ist erst die Scholle gesäubert und rein, Werden wir einig und glücklich sein! :| |
| 3. 我らはNSDAPの闘士だ。 心に真のドイツありて、断乎として闘う。 鉤十字に我らは身を捧げる。 我らが総統万歳、ヒトラー万歳! |
3. Wir sind die Kämpfer der N.S.D.A.P.: Treudeutsch im Herzen, im Kampfe fest und zäh. |: Dem Hakenkreuze ergeben sind wir. Heil unserm Führer, Heil Hitler dir! :| |
<備考> |
[1.曲について] 作詞・作曲の年代には諸説ありますが、当時の資料によると1925年です[1]。 - 【作詞者・作曲者について】 シェスタックは、1903年8月5日に当時オーストリア領のベーメン(現チェコ領)のヴァイスキルヒリッツ(Weiskirchlitz)に生れ、1925年にナチ党に参加した古参党員です。 彼は音楽家でもあり、ドレスデンのフィルハーモニー管弦楽団でコンサートマスターをつとめた他、ナチ体制下の楽壇で幾つかの要職についていました。例えば、1932年の資料ではドレスデンの国家社会主義交響楽団指揮者[2]、1936年の資料ではプラウエンで楽団指揮者[3]にそれぞれ就任しているとの記載が見られます。 それ以外にも、彼はザクセンのGaufachrgruppenleiter der NSDAP für Musikという役職にも就いています。これはザクセンにおける音楽家同業者集団の指導者といったところでしょうか[4]。 - 【闘争歌の遍歴】 さて、彼は1925年にザクセンのプラウエンでヒトラーの演説を聴き、感動してこの闘争歌とつくったとされています[5]。1927年、ヒトラーに献呈されました[6]。ingeb.orgでは「1937年に献呈された」としていますが、入力ミスでしょう。 初期の闘争歌にふさわしい、過激な内容が目を引きます。「アーリア人対ユダヤ人」という構図は、ヒトラーの『わが闘争』そのものの世界観を提示してます。 - 作詞当初の題名は「NSDAPのザクセン行進曲」でしたが、プラウエンのSAの間では「ドイツよ目覚めよ」の題で知られていました。のち、ベルリンに伝わった際には「我等はNSDAPの闘士」という題になっており、最終的には「ヒトラー万歳」の名称に落ち着きました。ベルリンのSA音楽隊が演奏した際も、題は「ヒトラー万歳」となっています。 以下に題名の流れをドイツ語でまとめておきます。 (1)Sachsenmarsch
der NSDAP このような経緯があった為、当時の歌集では題名が様々に入り乱れています。 - 【輸出された闘争歌】 この闘争歌はレコードに収録され、ドイツ以外の国でも知られるようになりました。フランスでは特に有名になったという証言がある他[7]、1935年の英国の論文でもこの闘争歌が紹介されています[8]。 日本でも「ハイル・ヒトラー」の題名のもと、歌詞の和訳つきで販売されました。その時の和訳は以下の通り。 ドイツは汝の悪夢より目覚めよ 我等はナチスの戦士なり こんなキワドイ曲を敢えて輸出するナチスに萌え。 - <脚注> なお、林秀彦 『日本の軍歌は芸術作品である』 PHP研究所、2008年、147頁にこの闘争歌の部分訳がある。ただし訳に難。 - [2.訳について] - [3.音源情報] もうひとつ、グラモフォンの音源も存在するものの未確認。 皇紀2665年6月11日更新 |
[訳文・解説] [原典・楽譜] |