祖国よ、我れ汝に誓ふ |
作詞:セシル・スプリング=ライス(Cecil A Spring-Rice) |
音源:動画(外部リンク)
| 1. 祖国よ、地上の万物に勝り、 完全無欠にして余すなき祖国よ。 我れは汝に誓う、 かくの如き愛を捧げん事を。 疑義を呈さぬ愛、 試練に耐え抜く愛、 最愛の人 最良の友をも 贄に供する愛、 磐石不動の愛、 恩に報いる愛、 怯まず至高の犠牲を払う愛を 我は祖国に捧げ奉らん。 |
1. I vow to thee, my country, all earthly things above, Entire and whole and perfect, the service of my love: The love that asks no question, the love that stands the test, That lays upon the altar the dearest and the best; The love that never falters, the love that pays the price, The love that makes undaunted the final sacrifice. |
| 2. また他なる国あるを 久しき昔日に我は聞けり。 それは、愛する人には最愛の国、 知る人にとっては至上の国。 国軍は数えること適わず、 国王には見ゆること適わず。 その護りは誠実なる心、 その誇りは艱難。 そして精霊はつぎつぎて静寂に その光満てる境は広ごりて、 その優しき心のゆくところ、 遍く平穏が訪れん、と。 |
2. And there's another country, I've heard of long ago, Most dear to them that love her, most great to them that know; We may not count her armies, we may not see her King; Her fortress is a faithful heart, her pride is suffering; And soul by soul and silently her shining bounds increase, And her ways are ways of gentleness and all her paths are peace. |
<備考> |
[1.曲について] 歌詞においてライスは、1番で誇張に過ぎる愛国心を述べ、2番では理想の国家について言及しています。これは英国の外交官であった作詞者が直面した二律背反を詩にあらわしたものです。つまり、外交官としては無窮の愛国心、未曾有の大戦を経験した人間としては理想の平和な国への希求、このふたつの間の矛盾ですね。 こういった事情を考えると、この一見背反する1番と2番の間の乖離こそ、この詩の本質であることがわかります。 (詩の成立事情についてはTempelhof様に情報を戴きました。記して感謝致します) - この愛国歌は、落ち目の貴族から一躍王太子妃まで登りつめたものの、夫チャールズの粘着で内向的な性格に嫌気がさして鬱っていたところ不倫までされ、今度は逆に自分が王宮の衛兵にまで手を出すなど落ちぶれた挙句に離婚し、地雷処理などの偽善活動を片手に複数の男と遊びまくったあと、最期はアラブの成金と一緒にお陀仏した、要するに「顔が良ければ何やっても高評価」という実も蓋も無い社会の現実を世界に実証した、ダイアナ元妃が好んでいた曲でもあります。1997年の葬儀ではこの愛国歌が演奏されました。
あともうひとつ、日本では2003年に某声優の偽物みたいな名前の女歌手が、この愛国歌をラブソングに替え歌して「ジュピター」と称して販売し、なぜか100万枚も売り上げて暴利を貪ったという事件もありました。 - [2.訳について] - [3.音源情報] 収録CDとしては以下のものがあります。 - ・ザ・ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス(国内盤) ・天使の歌声 【更新履歴】 |