| 満語: 天地内有了新滿洲。 新滿洲便是新天地、 頂天立地無苦無憂。 造成我國家、 只有親愛竝無怨仇。 人民三千萬、人民三千萬、 縱加十倍也得自由。 重仁義尚禮讓 使我身修。 家已齊國已治 此外何求。 近之則與世界同化 遠之則與天地同流。 |
| 私訳: 天地の内に新満州は有り。 新満州は便ち是れ新天地なり。 天を頂き地に立ちて 苦なく憂ひなし。 我が国家は造成し、 只だ親愛のみありて怨仇なし。 人民は三千万なり、人民は三千万なり、 縦し十倍を加ふも、自ら由を得ん。 仁義を重んじ礼譲を尚びて、 我が身をして修めば、 家已に斉ひ、国已に治まりて 此の外に何をか求めん。 之を近くせば則ち世界と同化し、 之を遠くせば則ち天地と同流せん。 |
<備考> |
[1.曲について] 作詞したのは同じく国務院総理であった鄭孝胥。作曲は、満鉄音楽会の高津敏が満州在住の音楽家であった村岡楽童と園山民平に声をかけ、三人の共同によってつくられました。歌詞が日本語ではないので、作曲は随分苦労したようです。 結果、完成したこの国歌は満州人にも受け入れられ、日本ではレコードにもされました。 なお、1942年に新国歌が制定されたのちは「建国歌」と改称されています。 <参考文献> - [2.訳について] ・「有了新滿洲」・・・たぶん「新満州できました」。倒置でしょうか。 ・「近之則與世界同化,遠之則與天地同流」・・・『論語』に「子曰、唯女子與小人、爲難養也、近之則不遜、遠之則怨」。要するに、「女と程度の低い人間は、手をかけてやると調子に乗るし、放置すると怨みやがって扱いにくい」。たぶん文の構造は同じはず。 ここでの意味は、「重仁義,尚禮讓,使我身修」とすることで、「家已齊,國已治」となった。満人はこれでみんな満足してる。このようなやり方を近くに施せば「與世界同化」し、遠くにまで及ぼせば「與天地同流」となる、ということでしょう。儒教的。 - [3.音源情報] A.U.C.2760年1月5日更新 |