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ジークハイル・ヴィクトーリア
Sieg Heil Viktoria
分類:行進歌(Marschlied)
1941年

作詞・作曲:ヘルムス・ニール(Herms Niel)

 

音源

mp3
1.
さようなら 私の恋人よ、
さらば、さらば、さらば。
別れねば、別れねばならない。
さらば、さらば、さらば。
(繰り返し)
1.
Ade, mein liebes Sch
ätzelein,
Ade, ade, ade,
Es mu
ß, es muß geschieden sein
Ade, ade, ade,
Refrain:
(繰り返し)
ドイツの栄光、栄光、栄光
こそが肝要なのだ。
万歳!万歳!勝利あれ!
ジークハイル、ヴィクトーリア!
Refrain:
Es geht um Deutschlands Gloria,
Gloria, Gloria,
Sieg Heil! Sieg Heil! Viktoria!
Sieg Heil! Viktoria!
2.
狙いは確かに定められた、
さらば、さらば、さらば。
スターリン,チャーチル,ルーズベルトに。
さらば、さらば、さらば。
(繰り返し)
2.
Visier und Ziel sind eingestellt
Ade, ade, ade,
Auf Stalin, Churchill, Roosevelt,
Ade, ade, ade,
Refrain:
3.
我らは眠りも休みもしない。
さらば、さらば、さらば。
悪しき暴戻どもが潰えるまでは。
さらば、さらば、さらば。
(繰り返し)
3.
Wir ruhen und wir rasten nicht
Ade, ade, ade,
Bis da
ß die Satansbrut zerbricht,
Ade, ade, ade,
Refrain:
4.
離別の握手をしてくれ。
さらば、さらば、さらば。
そして別れの口付けを。
さらば、さらば、さらば。
(繰り返し)
4.
Reich mir die Hand zum Scheidegru
ß
Ade, ade, ade,
Und deinen Mund zum Abschiedsku
ß
Ade, ade, ade,
Refrain:

 

<備考>

[1.曲について]
 恋人との別れを題材にした典型的なドイツ軍歌です。作詞・作曲者であるヘルムス・ニールは同じような主旨の歌詞を多く遺しました。(例えば「エリカ」や「ローゼマリー」)。ですので、広く国防軍兵士一般を対象にした歌だと考えてよいでしょう。ウェブ上では武装SSの歌であるとの情報が出回っていますが、事実ではありません。

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 この軍歌の特徴としては、先ず敵国の首脳が読み上げられているところが挙げられるでしょう。チャーチル、スターリンのほかにルーズヴェルトを読み込むなど、対米戦を意識しています。掲載している音源が吹き込まれたのが1941年ですので、アメリカに宣戦布告した1211日のすぐ後に急いで作られたという事になります。

 次の特徴としては、やはり印象深い「繰り返し」部分。一度聴いたら忘れられない箇所です。ドイツ語がわからなくても、「グローリア!グローリア!...」と口ずさめるのが人気の一因でしょうか。

 「ジーク・ハイル」という文句については、ゲッベルスが考案したという説が有力です。エルンスト・ハンフシュテングル(Ernst Hanfstaengl)という古参党員が自分が考案したものだと主張しているようですが、真相は謎。少なくとも、伍長の演説にも頻出し、軍歌にもなり、戦後はナチヲタの間で愛され、挙句にアニメの中でも参照にされるなど、たいへん人気なナチ用語となりました。初代ガンダムや銀英伝を見たドイツ人は何を思うのでしょうか。

<関連ページ>
国家社会主義航空軍団の歌 歌詞中に「ジーク・ハイル」。
ヒトラー、オーストリア併合宣言 演説の最後に「ジーク・ハイル」。

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[2.訳について]
 個人的な印象に過ぎないんですけど、「Sieg Heil」を「勝利万歳」と訳すのには違和感を感じています。翻訳なんてそんなものだといわれればそれまでなんですが・・・

 まあ結局のところカタカナで「ジークハイル」ってしてしまえばいいだけの話なんですけど、ここでは「万歳」とでもしておきました。ナチ式万歳って感じ?

 なお「Viktoria」は勝利の女神のことです。ドイツ語の発音だと「ウィクトーリア」とすべきですが、本来ゲルマン語ではないので「ヴィクトーリア」と濁ります。音源でもそうなってる筈です。なお、「勝利の女神よ!」というのは、「女神よ、勝利をくれ」という意味でしょう。

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[3.音源情報]
 mp3。ヘルムス・ニール+RAD音楽隊の組み合わせは、多くの優れた録音を残しています。これもそのひとつ。

演奏:帝国勤労奉仕団音楽隊(Reichsmusikzug des Reichsarbeitsdienstes)
指揮:主席軍楽隊長ヘルムス・ニール教授(Hauptmusikzugführer Professor Herms Niel)
収録:194112
レコード番号:Grammophon E 11613B(A面はParodie auf die Siegfried-Linie)

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[4.参考文献、註]
 1.歌詞はingeb.org掲載のもの(http://ingeb.org/Lieder/ademeinl.html)に拠った。

 2.音源情報並びに解説には、Axis History ForumにおけるIvanwss氏の投稿を参照した。中就「Schellack photos & reviews (military music, 1939-45)」スレッド(http://forum.axishistory.com/viewtopic.php?f=81&t=129087)における画像及び解説。20071016日。

 氏は書き込みの中で、当軍歌の武装SS(殊にLSSAH)軍歌説の淵源は、戦後の復刻CDが勝手に「LSSAH」と銘打って販売した事にあると推測している。また、その原因と思われるCDも提示している(http://www.pzg.biz/cd10_sieg_heil_viktoria.htm)

 3.Sieg Heil」をめぐる所説については英語版Wikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/Sieg_Heil)を参照。

 なお蛇足ながら、他に場所がないので以下に「ジーク・ハイル」に纏わるアニメについて少し記述しておく。

 先ず「初代ガンダム」(1979-1980)。ヒトラーをモチーフにし、劇中の会話でも「ヒットラーの尻尾」といわれるギレン・ザビが演説の最後に「ジーク・ジオン」と叫ぶ。

 次「銀河英雄伝説」(原作:1982-1987, OVA1988-1997)。ラインハルト即位後、「ジーク・ノイエ・ライヒ」や「ジーク・カイザー・ラインハルト」などの台詞がある。これらはドイツ語の文法としてはおかしな点もあるが、「帝国語」だと解釈するのが妥当らしい。

 最後に、最近の例として「コードギアス」(2006-)。劇中、明らかに上述の「初代ガンダム」のシーンを意識した箇所がある。それゆえ、「All Hail Britannia!」が英語式に「オール・ヘイル・ブリタニア」ではなく、「オール・ハイル・ブリタニア」と発音されるのは、ナチの「ジーク・ハイル」を意識しているような気がする。まあこれも「帝国語」だといわれれば(ry

皇紀2665年9月17日更新
2008年2月11日追補

 

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