スツーカの歌 |
映画『急降下爆撃隊』より(Marschlied aus dem Film "Stukas") 分類:映画主題歌、行進歌 発表:1941年 |
作詞:ゲーノ・オーリシュレーガー(Geno Ohlischläger) |
|
| 1. 幾多の黒き荒鷲が 海陸(うみおか)遥か羽搏きて、 その出(い)で来るところ 敵は忽ち敗走す。 蒼き空より 眼下なる 大地へ向けて急降下。 その鋼の爪もて 敵の急所を貫くのだ。 (繰り返し) |
1. Viel schwarze Vögel ziehen Hoch über Land und Meer, Und wo sie erscheinen, da fliehen Die Feinde vor ihnen her. Sie lassen jäh sich fallen Vom Himmel tiefbodenwärts. Sie schlagen die ehernen Krallen Dem Gegner mitten ins Herz. Refrain: |
| (繰り返し) 我ら天翔ける黒軽騎兵、 スツーカ、スツーカ、スツーカ。 任務召す時 備えは万端、 スツーカ、スツーカ、スツーカ。 我ら空より舞い降り敵を討つ。 死を恐れず、休息も要らぬ。 敵を平伏させるまでは、 英国を、英国を屠り去るまでは。 スツーカ、スツーカ、スツーカ! |
Refrain: Wir sind die schwarzen Husaren der Luft, Die Stukas, die Stukas, die Stukas. Immer bereit, wenn der Einsatz uns ruft, Die Stukas, die Stukas, die Stukas. Wir stürzen vom Himmel und schlagen zu. Wir fürchten die Hölle nicht und geben nicht Ruh, Bis endlich der Feind am Boden liegt, Bis England, bis England, bis Engeland besiegt- Die Stukas, die Stukas, die Stukas! |
| 2. 雷鳴幾たび吼ゆるとも、 艱難その身を絆(ほだ)すとも、 渝らぬ鉄の団結ぞ、 生死を分かたぬ丈夫よ! 獲物 一たび見つけなば、 あわれ何人も その眼より逃れるは能わず、 スツーカ、鋼とまがう荒鷲より! (繰り返し) |
2. Wenn tausend Blitze flammen, Wenn rings sie Gefahr bedroht, Sie halten stets eisern zusammen, Kameraden auf Leben und Tod! Wenn Beute sie erspähen, Dann wehe ihr allemal, Nichts kann ihren Augen entgehen, Den Stukas, Adlern gleich aus Stahl! Refrain: |
| 3. 黒鳥は死と破滅の種を 敵地に遍く蒔き散らし、 跡にはただ瓦礫の山残り、 空は紅蓮に燃ゆるのみ。 すでに万国に その威名は高し、 敵の企図を打ち砕き、 艦船を水底に沈め去ると。 (繰り返し) |
3. Tod säen sie und Verderben Rings über des Feindes Land. Die Spuren sind Trümmer und Scherben Und lodernder Himmelsbrand. Es geht schon in allen Landen Ihr Name von Mund zu Mund. Sie schlagen die Werke zuschanden, Die Schiffe schicken sie auf Grund. Refrain: |
<備考> |
[1.曲について] スツーカは大戦を通じて活躍していますので数多くの歌がつくられましたが、ここに掲載したものはその中でも最も有名なものです。もともとは1941年6月に公開された映画『急降下爆撃隊(Stukas)』(監督カール・リッター)の挿入歌でした。この映画はドイツのみならず枢軸側各国でも公開されており、日本では1943年8月に『急降下爆撃隊』(カアル・リッタアー)の名称で公開されています。 映画の公開時期を見ても分かるとおり、歌詞が想定しているのは西部戦線における勝利です。英国が主敵とされているのも、この時期ドイツにとって最大の敵は英国だったからでしょう。個人的には急降下爆撃というとルーデル大佐の八面六臂の活躍を思い浮かべるのですが、あの超人的に戦果が青史に記されるのはこの歌がつくられてから後の事です。 <参考関連文献> <関連ページ> - [2.訳について] 七・五調にしようとして途中で放棄した名残が各所に。全体として軽快な、まさに航空機の歌に相応しい曲です。訳は繰り返し部分がやや野暮ったいですね。片仮名で「スツーカ」を三回連続で書くと何とも。 - [3.音源情報] ・音源(1)。1番と繰り返し部分×2。「エリコのラッパ」つき。 ・音源(2)。1番と3番。 「エリコのラッパ」って、『聖書』の「ヨシュア記」が元ネタでしょうかね。でもこれ、神の助けを借りたユダヤ人が他民族を虐殺する話なんですけど・・・ 「角笛が鳴り渡ると、民[=ユダヤ人]は鬨の声をあげた。民が角笛の音を聞いて、一斉に鬨の声をあげると、[エリコの]城壁が崩れ落ち、民はそれぞれ、その場から町に突入し、この町を占領した。彼らは、男も女も、若者も老人も、また牛、羊、ろばに至るまで町にあるものはことごとく剣にかけて滅ぼし尽くした」(新共同訳より) ナチのブラックジョークですか、もしかして。 皇紀2665年7月2日更新 |