音源:アーカイヴ(整理番号002)
<備考> |
[1.曲について] - 日本では昔から「はためく軍旗の下に」という題名で知られていましたが、これについては次のような異説があります。 異説その一。 これは、「Grille」には「コオロギ」という意味があるので、「Unter dem Grillenbanner」を「コオロギの紋章を象った旗の下に」と解するという説です。「Grille」に「はためく」という意味は本来ない為、こちらの方が原題を尊重した邦訳になります。 ただし、コオロギを象った旗が存在したかどうかは不明です。 異説その二。 この行進曲はヨハン・シュトラウスII世のワルツ「Grillenbanner」から旋律を借用しているといいます[2]。そしてそのシュトラウスのワルツの「Grillenbanner」には、「憂鬱を払うもの」という意味があるようです[3]。 更にリンデマンが民間の音楽家であった事も考慮すれば、「はためく軍旗」というよりも、「憂鬱を払うもの」の方が邦訳に相応しいのではないか・・・これが異説その二です。 - ここでは、異説その二を取った邦訳を載せておきます。この場合、「Unter」は「かのシュトラウスのワルツ〈グリレンバナー〉を戴いて」という意味にでもなるんでしょうか。 「鬱払い」は別に何かいい言葉がないかと思って、類語辞典を漁ったりしたのですけども、「光霽」とか「豁然」とか、漢字自体があまりはればれしくないのでそのまま「鬱払い」にしました。これだけだとよくわからないので、シュトラウスの原曲を意識して最終的に「鬱払いのワルツを戴いて」に決定。「はためく軍旗の下に」から比べてだいぶ変ったタイトルになりましたが、どんなものでしょうか。 - この解説にあたっては、通行人A様より戴いた多大な情報に依拠いたしました。ありがとうございます。 <脚注> - [2.訳について] - [3.音源情報] 2009年5月30日更新 |