民族よ、武器を |
正題:君よ東の朝焼けが見えるか(Siehst du im Osten das Morgenrot) 分類:闘争歌(Kampflied) 発表:1931年 |
作詞・作曲:アルノ・パルドゥン(Arno Pardun) |
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| 1. 君よ 東方の朝焼けが見えるか、 自由と覚醒との兆しが。 我等は生死を賭して団結す、 たとえ何が来ようとも! 何故未だに疑うのか。 争いを止めよ。 我等の血管には今も ドイツの血が脈々と流れているのだ! 民族よ、武器を執れ! |
1. Siehst du im Osten das Morgenrot, Ein Zeichen zur Freiheit, zur Sonne? Wir halten zusammen, ob lebend ob tot, Mag kommen, was immer da wolle! Warum jetzt noch zweifeln, Hört auf mit dem Hadern, Noch fließt uns deutsches Blut in den Adern. |: Volk ans Gewehr! :| |
| 2. 屈従と欺瞞の日々、 民族を襲って今に幾年。 背信者と猶太人が暴利を貪り、 数多の犠牲者を生み出した。 そこに 民族の内より 一人の指導者があらわれて、 再び 我等のドイツに 信頼と希望を与えたのだ! 民族よ、武器を執れ! |
2. Viele Jahre zogen dahin, Geknechtet das Volk und betrogen. Verräter und Juden hatten Gewinn, Sie forderten Opfer Legionen. Im Volke geboren Erstand uns ein Führer, Gab Glaube und Hoffnung An Deutschland uns wieder. |: Volk ans Gewehr! :| |
| 3. ドイツ人よ今ぞ目覚めよ、隊列を組め。 我等は勝利へ向けて歩を進める! 労働よ自由なれ、我らも自由に 勇敢で大胆不屈であろうぞ。 拳を握り締めて、 我等は敢えて進みゆく。 もはや誰も顧みはしない、 何人も躊躇してはならぬのだ。 民族よ、武器を執れ! |
3. Deutscher, wach auf nun und reih dich ein, Wir schreiten dem Siege entgegen! Frei soll die Arbeit, frei woll'n wir sein Und mutig und trotzig verwegen. Wir ballen die Fäuste Und werden es wagen. Es gibt kein Zurück mehr, und keiner darf zagen. |: Volk ans Gewehr! :| |
| 4. 老いも若きも各々が、 鉤十字の旗を握り締める。 市民も農夫も労働者も、 剣と鎚を振るうのだ。 ヒトラーのため、自由のため、 労働と糧のために。 ドイツよ、目覚めよ、 裏切者に死を! 民族よ武器を執れ! |
4. Jugend und Alter - Mann für Mann Umklammern das Hakenkreuzbanner. Ob Bürger, ob Bauer, ob Arbeitsmann, Sie schwingen das Schwert und den Hammer Für Hitler, für Freiheit, Für Arbeit und Brot. Deutschland erwache und Juda den Tod! |: Volk ans Gewehr! :| |
<備考> |
[1.曲について] - この闘争歌は、1931年[1]にベルリンのアマチュア音楽家で商人でもあった[2]アルノ・パルドゥンによって作詞・作曲されました。この人物はSA少佐(SA-Sturmbannführer)でもありました[3]。彼はベルリンのSA第7連隊の士気を鼓舞する目的でこの闘争歌をつくり[4]、のちゲッベルスに献呈しています[5]。 この闘争歌は一部から、旋律が「ドイツ的ではなく、ロシア的もしくはボリシェヴィキ的」であるとか、歌詞が労働歌を彷彿とさせるなどの批判を受けていました[6]。とはいえ、1933年の焚書では背景曲として使用されている他、翌1934年公開された『意志の勝利』でも演奏されています。 長いナイフの夜に当たり、この闘争歌の扱いが慎重になったという指摘もありますが[7]、詳細は不明です。その後、大戦が始まると今度は政治闘争ではなく、戦争を促す曲としてリバイバルされました。 - 改めて見るまでもなく、顕著な反ユダヤ主義(ユダヤは犠牲をもたらした)、総統信仰(総統が信頼と希望を与えた)、民族に決起を促す(民族を武器を執れ)など、内容はきわめてナチ的。当初批判を受けた事が理解しがたいほどです。 なお、印象に残るフレーズである「民族を武器を執れ」の「武器」(Gewehr)は近代的な銃火器ではなく、古代の剣などを想定していると解釈されます[8]。 - このように有名な曲ではありますが、歌詞の情報が一定しません。これはナチ時代の歌集にすでに指摘できることで、ひとつに確定することは困難です。 上掲の歌詞はナチ党発行の『党歌集』を主に使用し、音源にあわせ一部内容を改めたものです[9]。よくウェブ上で見かける2番が「Viele Jahre zogen ins Land」版は、1934年のユーゲントの歌集が起源だとされています[10]。また、上掲の版にも微細な違いが多く認められます。この辺については、あらためてヴァリアントを集めてみようと思っています。 - <脚注> [1] Roth,
Alfred as
nationalsozialistische Massenlied: Untersuchungen zur
Genese, Ideologie und Funktion Würzburg: Königshausen und Neuman, 1993, S.154. - [2.訳について] 1)まず、題の「Volk ans Gewehr」。ここの「Gewehr」は、上述のように、近代兵器の銃よりも古代ゲルマン人の剣などを意味しているようです。訳は色々迷ったのですが、「武器」としておきました。 2)「mas kommen, was immer da wolle!」は決まり文句みたいなもので、「どんなものでも来るなら来てみろ」といった意味になります。 3)この曲は2番の上4段の歌詞には2つのバリエーションがあります。従来邦訳、そして多くの海外サイトでは、 Viele
Jahre zogen ins Land, が採用されており訳出もされていますが、流布している音源の歌詞はこれとは異なっており、以下のようになっています。 Viele
Jahre zogen dahin, 私の訳文はこちらを採用しています。 意味の異同についてですが、上の2段は殆ど同じ意味です。下の2段について、採用したなかった方の歌詞の訳をここに示しておきます。 神聖なる権利を奪われ、 4)その他細かい違いは大量にあるのですが(3番に歌詞の解釈が多様にあるなど)、特に意味が違ってくるところだけを以下に指摘しておきます。 4番の「Deutschland erwache, Ende die Not!」(苦難に終止符を!)は正確には「Deutschland erwache und Juda den Tod!」(裏切者に死を!)だと考えられます。これは聴き取りの失敗というよりも政治的な事情が関連しているのかもしれません。 - [3.音源情報] 上掲のうち、いずれかの音源は以下の通り。 演奏:SS第42連隊軍楽隊(Musikzug der SS-Standarte 42) 5.掲示板でむらお様より当軍歌のアップロードを教えていただきました。アップロードありがとうございます。上掲のものとは違った音源です。詳しい音源情報はリンク先にございますので、そちらをご参照ください。 2005年5月27日更新 |