西洋軍歌蒐集館軍歌CDレビュー

あゝ軍歌

あゝ軍歌
販売:ビクター、1999年
総合評価:★
音源評価:★★
希少性:★★
〈曲目〉
1. 同期の桜(台詞のみ)
2. 加藤部隊歌(加藤隼戦闘隊の歌)
3. ラバウル海軍航空隊
4. 戦友の遺骨を抱いて
5. 荒鷲の歌
6. 父よあなたは強かった
7. 討匪行
8. ダンチョネ節
9. あヽ紅の血は燃ゆる
10. 麦と兵隊
11. 戦友
12. 空の神兵
13. 燃ゆる大空
14. 異国の丘
15. 九段の母
16. 月月火水木金金
17. ハバロフスク小唄
18. ラバウル小唄
19. 上海だより
20. 戦友よ安らかに

〈レビュー〉

軍歌CDではなく、「鶴田浩二のCD」

 本CDは軍歌CDというよりも「鶴田浩二のCD」と理解した方が良いと思います。確かに内容は全て軍歌・戦時歌謡ですが、歌唱はすべて鶴田浩二ひとりによるものであり、またジャケットが軍装(何故か海軍大将)の鶴田である事を見れば、対象とする消費者がどこにあるのかは自ずと判明になるはずです。なお当然ですが、すべて戦後録音からなっています。

 さて評価ですが、私は一軍歌趣味人として評価します。鶴田ファンの方は参考になりませんので、ご了承下さい。

 では評価。結論から言えば星1つです。理由は2つあります。まず「戦友よ安らかに」以外はほぼ有名軍歌で占められている以上、他の軍歌CDの録音と当然競合する事になります。そして単純に軍歌の録音として比較した場合、このCDの録音は優れたものとはいえません。あくまで標準的な、よくある戦後録音の一種だといえると思います。

 「標準的」といったにも関わらず、星1つなのは次の二番目の理由が原因です。つまり、歌手が一人であるため軍歌としての多様性に欠けるということ。軍歌には個性のある歌手による独唱、男声合唱団による勇壮な歌い上げ、その他戦前録音の貴重な響きなど様々なものがあり、それぞれの良さというものがあります。それを1CDすべて1人の歌手、しかも録音がそれほど優秀でないとなれば、軍歌CDとして評価を低くせざるを得ません。以上から星1つの評価です。

 要は最初に言ったとおり、これは軍歌CDではなく「鶴田浩二のCD」である、という事に尽きます。

2005年8月11日amazon.co.jpに投稿

-

西洋軍歌蒐集館軍歌CDレビュー