西洋軍歌蒐集館軍歌CDレビュー

歌謡で辿る昭和の痕跡  軍歌戦時歌謡大全集 11 国民歌謡~われらのうた

軍歌戦時歌謡大全集11 国民歌謡~われらのうた
販売:コロムビア、1995年
総合評価:★★★★★
音源評価:★★★
希少性:★★★★★
〈曲目〉
1. (藤山一郎、加古三枝子)
2.
日本よい国(松原操)
3.
「沈黙の凱旋」に寄す(伊藤久男)
4.
愛国の花(渡辺はま子)
5.
海ゆかば (東京音楽学校)
6.
国に誓う(東京音楽学校)
7. 白百合
(加古三枝子)
8. 愛馬進軍歌
(霧島昇(松原操)
9.
くろがねの力(伊藤久男、霧島昇、松原操、 二葉あき子)
10.
のぼる朝日に照る月に(松原操)
11.
南進男児の歌(霧島昇)
12. 奉頌歌「靖国神社」(東京放送合唱団)
13.
海の進軍(伊藤久男、二葉あき子、藤山一郎)
14. そうだその意気
~国民総意の歌(霧島昇、松原操、李香蘭)
15.
空襲なんぞ恐るべき(伊藤武雄)
16. なんだ空襲
(霧島昇、松原操、二葉あき子)
17.
みたみわれ (伊藤武雄)
18. 大航空の歌
(霧島昇松原操)
19. 突撃喇叭鳴り渡る
(楠木繁夫、三原純子、近江俊郎)
20. いさおを胸に
(楠木繁夫松原操)
21. 決戦の海
(伊藤武雄)

〈レビュー〉

 本CDには、当時の日本放送協会のラジオ番組「国民歌謡」で放送された曲から、特に軍歌・戦時歌謡に属する類の曲が収録されています。この「国民歌謡」という番組は後に「われらのうた」に改称しており、CDの副題の「国民歌謡~われらのうた」はこれに基づくものです。

 「国民歌謡」放送開始時は1936年であり、翌年には支那事変が勃発していますから、曲の内容は支那事変から大東亜戦争全般にわたります。なお、収録音源はすべて戦前録音です。

 さて全体の評価としては星5つ付けて良いと思います。理由としては有名な戦時歌謡がふんだんに収録されている事、マイナーな曲にも優れた録音が多い事、の2つです。

 まず有名な歌謡についていえば、「海行かば」「愛馬進軍歌」「くろがねの力」「南進男児の歌」「靖国神社の歌」「海の進軍」「そうだその意気」など。戦後の美麗な録音にも匹敵する名録音であり、名曲たちです。これだけ名曲の戦前録音が1つのCDに収録されている事は極めて希。特に「海の進軍」の録音は素晴しい。

 次にマイナー曲で取り上げれば、「国に誓う」「空襲なんぞ恐るべき」「大航空の歌」「突撃喇叭鳴り渡る」などが比較的優れたものといえるでしょう。

 戦前録音のみCDとしては間違いなく優れた部類に入るので、買って損はありません。

皇紀2665年8月6日amazon.co.jpに投稿

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