|
2665年10月30日 ◇ドイツ軍歌翻訳史の一大転機 突然ですが、『ドイツ・ナチズム文学集成』という仕事が日本で行われているのをご存知ですか?詳細はこちら。 私は恥ずかしい事に輓近知ったのですが、これは偉業ですね。全体主義は膨大な資料を今日に残しましたが、これらは触れられることもなく資料館の奥底に封印されたままになっています。しかしそれに今、光が当てられようとしているのです。 こういった全体主義関連の資料は本国ではかえって研究されにくいそうで、例えば二次大戦中に対独協力をしたフランスの作家の研究は、フランス本国では手付かずの状態であるといわれます。(参考:福田和也、奇妙な廃墟) ドイツでも事情は近いのでしょう。特に当サイトとしてこの『集成』に期待したいのは断然「第11巻 詩・歌謡・行進歌 ナチ党党歌集、ヒトラーユーゲント歌集、ほか」ですね。専門家が軍歌の類の翻訳を、しかも詳細な解説つきで為さって下さるのですからこんな僥倖はまたとありません。 翻訳者の方も、慶応大出身で京大教授を経て、定年退官後の今は京都精華大学で教鞭ととっておられる歴とした研究者の方です。2001年からの刊行で毎年2巻ずつの刊行予定にしては、まだ一巻しか出ていないのが気にかかりますが、京大退官後の今では研究の時間も大量におありになるでしょうから刊行のスピードも上がるでしょう。 当サイト含めウェブにある訳は稚拙で誤訳に塗れ、その上解説の貧弱さについては目も覆うばかり。たまに書籍で見るものも研究所における部分訳なら兎も角、漫画の類では問題外の翻訳ばかりでした。 しかし今ここにドイツ軍歌の翻訳の歴史の上に一大転機が訪れようとしているのです。どれほどの数が訳出されるのかはわかりませんが、軍歌サイトの存在意義を一掃するぐらいの良いものを期待したいです。 - ・ドイツの運命(ドイツ・ナチズム文学集成1)・・・ゲッベルス宣伝相の小説収録! - |